通信制大学って就職に不利なのかな?
結論から言います。通信制大学が就職に不利になることはありません。
インターネット上には通信制大学に対するネガティブな意見が多いです。
実際に通信制大学に通いながら就活をした身として、通信制大学が就活において不利になることはないと自信を持って言えます。
また通信制大学は社会人で働きながら通うことも多いですが、高校卒業後に通信制大学に通い、就活をする人もたくさんいます。
ですが「高校卒業後に通信制大学に入学して新卒として就活をした人」の体験談が少なすぎるため、通信制大学の就活の実態が見えにくいのも事実です。
本記事では通信制大学に通う僕の就活体験談を赤裸々に公開していきます。
通信制大学に通う方で就活を控えている方の参考になれば幸いです。
通信制大学生の就職活動
まずは僕の就活状況を簡単に紹介しておきます。
- 通信制大学生として就活
- 23卒で新卒就活
- 2021年6月に就活開始
- 2022年3月で就活終了
- 人材・IT・広告業界で就活
- エントリー13社→内定3社
- ほぼ全てオンライン
- ES通過率100%
就活結果はこんな感じです。
13社にエントリーはしたものの選考途中で4社選考辞退をしました。
最終的に第一志望だった東証プライム市場(2022年4月からの新区分)の人材業界の会社に内定が決まり、そこの内定を承諾することにしました。
3年の6月と早めに就活をスタートしたため、3年の3月に4年生になる前に就活を終えることができました。
実際のところ僕は3年で早期卒業をしているので、正確には「2年生の6月に就活をスタートし、3年生になる前に就活を終えた」になります。
ただ学年のイメージがつきやすいように、記事内では「3年生の6月に就活をスタートし、4年生になる前に就活を終えた」と表記しています。
最終学年1年前の6月にスタートしたと認識していただけると、問題ありません。
ここから、通信制大学生の僕がどのように就職活動をしてきたのか、体験記ベースで紹介していきます。
就活体験記スタートです!
就活は3年の6月にスタート
僕は3年の6月に就活をスタートしました。
僕の就活は大学主催のキャリアイベントへの参加から始まりました。
このイベントは大手就活サイト(たぶんリクナビだったと思います)のアドバイザーの方が就職活動について大まかに説明してくれるという内容でした。
イベントに参加して就活の概要はわかったものの、
結局、就活って何から始めればいいの?
という疑問が湧き、何も手をつけられない状態になりました。
そこで大学のキャリアサポートに連絡をし、一対一で面談をしていただきました。
面談では就活全体のスケジュール感や、自己分析の進め方、インターンシップのこと、おすすめの就活サイトなど、分からないことを一個ずつ潰していきました。
とりあえず就活サイトに色々登録してみた
「就活を始めるにはまずは就活サイトに登録するところから」ということが分かったので、ネットの情報を参考にいろいろな就活サイトに登録しました。
就活用のメアドを作ると便利!
就活サイトからは大量にメールが届くし、後々企業との連絡手段がメールになることも多いので、個人用や大学用のメアドとは別に、就活用のメアドを作るといいですよ。
登録した就活サイトは、リクナビやマイナビなどの有名どころから、逆求人サイトや口コミサイトなど様々です。
色々登録したけど最後まで使ったサービスはごく一部
かなりの数の就活サイトに登録したものの、就活の最後まで使ったサービスはごく一部です。
ただ、最後まで使わなかったから良いサービスではないというわけではないです。
リクナビ、マイナビは正直就活の最後の方は一切使わないけど、就活コラムとかは多いし、就活始めたてはとりあえず登録したおいた方がいいかなって思います。
他にも様々な就活サイトに登録しましたが、登録後1,2回しか使っていないサイトもあります。
もっとひどいのだと、登録してから全く使ってないサービスもいくつかあります。笑
そこで、通信制大学生の僕が使って本当に役に立った就活サイトをまとめました。
詳しくは「通信制大学生におすすめの就活支援サイト10選+α【実際に使って内定獲得!】」を参考にしてみてください。
通信制大学生でこれから就活を始める方や、今使っているサイトだけでいいのか心配な就活生はぜひ参考にしてみてください。
おすすめ度に応じて「必須」と「推奨」マークをつけています!
志望業界?やりたいことなんて分からない…
就活サイトに登録し、夏のインターンシップに向けて情報収集を始めました。
ここで立ちはだかるのが「自己分析」です。
自分はどういう人間なの?大切にしてる価値観は?将来何がやりたいの?
今まで真面目に考えたことなかったようなことに、真面目に考えないといけない状況に置かれます。自己分析とはそういうものです。
正直やりたいことなんて分からない…
やりたいことがわからないので、インターンシップに応募するにも、どんな業界に応募するのかが全く定まりませんでした。
志望業界が定まっていないからこそ逆求人サイトは使い勝手がいい
僕が就活する中で一番使ったサービスは逆求人サイトです。
オファー型やスカウト型サイトとも言われ、プロフィールを登録しておくことで、企業側が学生にアプローチをするというサービスです。
志望業界が定まっていない人には、この逆求人サイトをうまく使うと就活がスムーズに進みます。
逆求人サイトのいいところは2つ。
- プロフィールの記入が自己分析に繋がる
- 様々な業界の企業と出会える
それぞれ簡単に説明します。
プロフィールの記入が自己分析に繋がる
逆求人サイトでは、企業はプロフィールをもとにオファーやスカウトを出すかを決めるため、自分のプロフィールがかなり重要になります。
そのためプロフィールの項目はかなり多岐にわたります。
例えば、僕が一番使った逆求人サイトであるdodaキャンパスのプロフィール項目はこんな感じです。
- 基本情報(名前、学校等)
- プロフィール写真
- 希望条件(業種、職種、勤務地等)
- スキル
- 資格
- 自己PR
- 強みタグ
- 将来像
- 経験
- 適性検査結果
このようにプロフィール項目が詳細に設定されているため、過去の自分を振り返りながら記入していくことになります。
これこそが自己分析に直結するのです。
また逆求人サイトの中には、適性検査を受験できるものもあるため、積極的に受験するといいですよ。
様々な業界の企業と出会える
記入したプロフィールをもとに、企業からオファーやスカウトが届きます。
様々な業界の企業からオファーやスカウトが届くため、自分の知らなかった業界や、興味がないと思っていたけど意外に自分に合う業界などを知るきっかけになります。
また3年の夏前後に届くオファーやスカウトは、説明会やインターンシップの案内が多いので、気軽にオファーやスカウトを承認することができるのが魅力です。
僕も逆求人サイトから様々な業界の説明会に参加しました!
7月から企業説明会やインターンシップに参加
3年の夏はインターンシップの季節です。
インターンシップは応募すれば全員参加できるタイプや、選考を突破しないと参加できないタイプがあります。
選考型は少し敬遠していたのですが、エントリーシートを書く練習や面接の練習も兼ねて、選考型のインターンシップにもいくつか応募しました。
最終的に参加したインターンシップは以下の5社です。
- 総合商社
- 外資系ITコンサル
- 人材業界(人材派遣)
- 人材業界(求人広告)
- 広告業界(インターネット広告)
企業説明会はもう少し多く参加したのですが、インターンシップには5社参加しました。
インターンはとりあえず参加してみるでOK
個人的にはインターンはとりあえず参加してみるでOKだと思っています。
インターンに参加してみて、その業界や業種が自分に合うのかどうかを判断すればいいんです。
そういう意味では、僕ももう少しインターンに参加すればよかったかななんて思っています。笑
10月から早期選考スタート
夏にインターンに参加し、自己分析や業界研究を進め、志望業界を人材・IT・広告業界に絞りました。
志望業界を絞り、10月からは早期選考に参加しました。
逆求人サイトでオファーを頂いた企業や、早期選考を行っている企業にエントリーしていきました。
早期選考は練習くらいの気持ちで
第一志望など志望度の高い企業の選考の前に、他の企業の早期選考は受けた方がいいです。
理由は1つ。面接の練習になるから。
面接は場数を踏むことで慣れていきます。正直なところ、早期選考を受けた企業は面接をなかなか突破できませんでした。
というのも、面接に向けての準備をほぼしていなかったからです。
どんな面接でも必ず聞かれる質問やよく聞かれる質問はあります。そういった質問はある程度回答を準備しておくべきです。
そういう経験も踏まえて、早期選考は練習くらいの気持ちでどんどんトライしていくといいですよ。
失敗してOKくらいの気持ちで!
12月から続々と本選考が始まる
10月から早期選考を受け始め、そこからは企業説明会に参加して新たな企業にエントリーしていきました。
そして12月から続々と選考が始まり、1月以降は毎週どこかしらの企業の面接があるといったスケジュール感でした。
1月〜3月はかなり忙しかったです笑
2月に初内定を獲得
本選考を進めていき、2月上旬についに初内定を獲得しました!
人材業界(人材派遣)の企業で、第一志望ではなかったものの一安心しました。
そして2月下旬にIT業界(通信事業)の企業からも内定をいただきました。
3月1日に就活解禁(情報解禁)だけど…
一般的には3月1日が就活解禁日で、ここから一斉に就活がスタートすると思っている人も多いと思います。
実際、リクナビやマイナビなどで選考にエントリーできるのは3月1日からです。
ですが多くの企業が3月1日よりも前に選考を開始し、内定を出しています。
そのため、3月1日に一斉スタートではなく、3月1日以降にしかエントリーできない企業もあるくらいのイメージを持っておくようにしましょう。
僕は3月1日の就活解禁のタイミングでエントリーしたのは1社のみです。
就活は早めにスタートしましょう!
3月に第一志望に内定して就活終了
最終的に3月末に第一志望だった東証プライム市場の人材業界の企業に内定をいただき、そこで就活終了となりました。
第一志望の企業は1次面接が人事の方だったのですが、1次面接後も、最終面接直前まで何度も面談をしていただきました。
本当に行きたい企業がある場合は、人事の方に個人的に面談を申し込んだりOB•OG訪問をするなどして、何らかのコネクションを持っておくといいですよ。
人事の方には本当にお世話になりました!
3年の6月に就活をスタートし、3年の3月に就活を終えました。早めに就活を始めたことで、4年生になる前に就活を終えることができました。
最終的に3社内定
最終的には13社エントリーで内定3社で就活を終えました。
エントリーした13社のうち、選考途中で4社選考辞退をしました。
選考辞退をした理由としては、「選考途中で自分の就活軸と違うことに気付いた」のが2社、「第一志望に内定したから」が2社です。
ちなみに13社エントリーし、13社全てでES(エントリーシート)通過しました。
ES通過率100%の秘訣や、ESを書く際に意識したことはこちらを参考にしてみてください。
(*現在執筆中)
通信制大学生として就活をして感じたこと
ここまで通信制大学に通う僕の就活体験記を書いてきました。
最後に通信制大学生として就活をして感じたことをまとめておきます。
確かに「普通」とは違う
通信制大学生は確かに「普通」とは違います。
実際に選考の中で「普通」でないことに焦点を当てられることもありました。
ただここで言う「普通」って世間の思う「普通」です。高校を卒業して通学制の大学に通って就活をして就職をするのが「普通」だとすると、この「普通」のルートを辿る人ってどれくらいなんでしょうか。
日本の大学進学率は55%くらいです。そこから留年せずに卒業して就職する人はもう少し少ないはずです。
仮に50%の人が大学に進学して留年せずに卒業して就職するとしても、半数の人が「普通」で残りの半数が「普通」じゃないことになります。
とすると世間が思う「普通」って全然「普通」じゃないんですよね。
なので、通信制大学に通いながら就活することに負い目を感じなくて大丈夫です。
就活スタートに「早すぎる」は無い
早めに就活を始めて早めに就活を終えた身からすると、就活スタートに「早すぎる」は無いです。
企業の採用活動は年々早期化しています。そんな中で従来の就活スケジュールで対応しようとすると大変な目に遭います。
僕は3年生の6月に就活スタートしましたが、中には1年生や2年生の頃から長期インターンに参加するなどして就活に意識を向けている学生もいます。
今あなたがこれを読んでいるのが何年生の何月かは分かりませんが、これを読み終えたら就活のことを考え始めましょう。
決して早すぎることはありません。
通信制大学ってだけで評価が下がることはない
よく「通信制大学は学歴にならない」とか「通信制大学卒は大卒扱いされない」とか言われますけど、この類の意見は全無視でOKです。通信制大学ってだけで評価が下がることはないです。
就活は学歴で判断されるのではなく、就活生の全てが判断材料です。
もちろん学歴も判断材料のひとつですが、決してそれだけではありません。
ただ、やはり「なんで通信制大学なの?」と言う質問は面接ではあるあるなので、この質問にはしっかり答えられるようにしておきましょう。
通信制大学ってまだまだ知名度が低いので、どうしても評価されにくい場合はあります。その場合は、通信制大学がどういう大学なのか、なぜ通信制大学に通っているのか、この辺りをしっかり説明しましょう。
通信制大学生だからって大企業や有名企業を諦めなくていい
同じように「通信制大学は大手企業には就職できない」なんて言われることもありますが、これも全無視でOK。通信制大学生だからって大企業や有名企業を諦めなくていいんです。
実際に僕は業界大手に内定しました。
この企業の採用実績のある大学には旧帝大、早慶、MARCH、関関同立など、難関大学、有名大学が多いです。
そんな中学歴を評価しにくい通信制大学でも、学歴以外の部分で評価されれば内定を獲得することはできます。
そもそも超難関大学しか採用しないような企業(5大商社など)は通信制大学生では厳しいかもしれません。ただこれは「通信制」だからではなく、超難関大学しか採用しない文化を持った企業だからです。
そういった企業は縁がないと思って他の企業を探しましょう。
通信制大学生の就活体験記【まとめ】
ここまで通信制大学生の就活体験を赤裸々に書いてきました。
最後に、この記事で伝えたかったことをまとめておきます。
- 就活スタートに「早すぎる」は無い
- まずは大学主催のキャリアイベントに参加してみる
- 大学の就活サポートを最大限に利用する
- 志望業界が定まっていない時こそ逆求人サイトを使う
- 通信制大学に通うことを負い目に感じなくていい
「高校卒業後に通信制大学に入学して新卒として就活をした」人の体験談が少なすぎると思ってこの記事を書いたので、この記事が通信制大学生の役に少しでも役に立てたら幸いです。
これから就活を始める、または既に就活をしている通信制大学生の皆さん、就活は大変なことも多いですが頑張ってくださいね!
通信制大学に通う就活生の皆さんを応援しています!
また以下の記事に僕が実際に使ってよかった就活サービスをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。